桑田 卓郎Takuro Kuwata

陶芸家

作 品

UNTITLED

桑田卓郎の陶芸の世界は、伝統と革新が交錯する場所である。伝統的な陶芸の技術「梅華皮(かいらぎ)」や「石爆(いしはぜ)」を独自の手法で現代風にアレンジし、独特に表現する。美濃地方の「わびさび」や日本独自の陶芸美学といった深い伝統を基盤にしつつ、時代や場所、歴史との対話を重視して生まれたこの作品も、その伝統と現代が融合し、相互に刺激し合う桑田ならではの世界観が感じられる。

作品鑑賞エリア
エントランス前広場

photo by Koho Kotake

桑田卓郎

1981年広島県生まれ。京都市嵯峨芸術大学短期大学卒業後、陶芸家・財満進氏に師事。多治見市意匠研究所修了後、現在は岐阜県土岐市を拠点に活動。従来の陶芸のイメージを覆すカラフルでポップ、大胆で奇抜な造形作品が特徴的だが、作品には伝統的な陶芸技法を取り入れており、今や工芸の枠を超えた現代アートやファッションの領域でも活躍している。

主な受賞
2009年 第17回 テーブルウェア大賞、大賞・経済産業大臣賞
2018年 LOEWE Craft Prize2018特別賞
2021年 2021年度日本陶磁協会賞
主な作品の所蔵先
金沢21世紀美術館
サントリー美術館
岐阜県現代陶芸美術館
シカゴ美術館
スペンサー美術館
樂翠亭美術館