鯉江 良二Koie Ryoji
陶芸家
愛知県立芸術大学名誉教授
作 品
みどり
山あいに階段のように積み重なって広がる棚田。作者はそこに農耕民族としての日本人のエネルギーを感じている。日本の農業の原点があり、民族的な底力、誇りまでも感じる。これを次の世代に残したいと思っているが、悲観的にならざるをえない作者がいる。この作品は2階からも俯瞰できる中庭に築山を焼き物で制作した。焼き物とはいえもともとは土である。その間に草や苔が侵入しやがて共生する。そこに小鳥が舞い込んできてもいい。焼き物の「みどり」と周辺の自然の緑がどのように絡んでみる人の目に映るのか。それは作者にもわからない。
- 作品鑑賞エリア
- 中庭のアート