川原 隆邦Kawahara Takakuni

蛭谷和紙職人

作 品

紙の居

和紙の原料となる楮(こうぞ)とトロロアオイは立山町で自家栽培。原料栽培、収穫、加工、紙漉きまでの全工程を作者自ら手作業で行い、品のあるオリジナル和紙を制作する。202号室の寝室は地場の土を使用した左官で版築壁を造り、和紙と併せることで壁と天井を仕上げている。原料の楮が垣間見える個性的な和紙からは、伝統工芸蛭谷和紙のあたたかみと、蛭谷和紙唯一の継承者である作者の信念が感じられる。

作品鑑賞エリア
客室

川原 隆邦

1981年5月31日生まれ。幼い頃は両親の転勤に伴い、神奈川県、千葉県、インドネシアなどでの生活経験がある。高校卒業後、両親の転勤に伴い富山に移住。2003年に蛭谷和紙唯一の継承者である伝統工芸師、米丘寅吉氏に師事し、和紙づくりを学ぶ。2006年に富山県伝統工芸品コンクール銀賞受賞を皮切りに、数々の賞を受賞。2009年に川原製作所設立し、富山を拠点に活動。2018年にはルーブル宮パリ装飾美術館展示に参加。蛭谷和紙唯一の継承者として、国内外で活躍中。

主な受賞
2006年 富山県伝統的工芸品コンクール 銀賞
2009年 日本民藝館展 日本民藝協会賞
2016年 TOYAMA ADC 準グランプリ・ADC賞・会員審査賞・審査員特別賞
日本青年会議所 人間力大賞 内閣総理大臣奨励賞・経済産業大臣奨励賞
2017年 Forbes JAPAN ローカル・イノベーター・アワード2017選出
U-50 国際北陸工芸アワード 最優秀賞
2018年 「ジャポニスムの150年」展 参加(パリ装飾美術館)
主な作品
2011年 ジャパンEXPO(パリ) エントランス展示
2012年 フィレンツェ市長 和紙の市章 献上
富山県高志の国文学館 納品
2015年 北陸新幹線 黒部宇奈月温泉駅 内装
富山県民会館 ロビー 内装
TOYAMA キラリ 2階3階 壁面
2020年 東京メトロ銀座線虎ノ門駅12ゲートエントランス
虎ノ門グローバルスクエア総合受付壁面