中村 卓夫Takuo Nakamura
陶芸家
作 品
卓夫の目地
目地とは石やレンガを積んだり、タイルを張るときにできる継ぎ目のことである。目地はきわめて機能的なものであるが、デザインされた目地があってもおかしくない。新館B1F通路の壁に張られたプレキャストタイルに、器を目地に見立てて張り付けてみた。全体設計者である建築家・内藤廣氏とのコラボレーションである。焼きしめた茶褐色の肌に唐草や雲、青海波などが金彩や銀彩で象嵌された器。これを5cm幅の目地にするために作品を片っ端から切断する。自らの作品を切り裂くことは作者としては刺激的あり、「器をつかうということはこういうことなのだ」と器に対する新たな視点を発見した。
- 作品鑑賞エリア
- 新館B1F通路